東急ハンズ三宅さんのアイデアです

Originality and Entertainment
東急ハンズ三宅さんのアイデアです
Hirotoshi Ishida
10年程前より塗装の際に塗りたくないところをマスクするためのテープが、新しいデザイン要素として再誕生して目覚ましい成長を続けています。そこでは使う人と作る人が活き活きと創造性を発揮しています。
Ripple CLIPもその機能とフォルムを新しい活用に展開するクリエイターとの出会いを楽しみたいと思います。
記録、検索のためのノート術、ノートブックが次々と世に出ています。分類、階層化による論理的記述法も多くの人が学んでいます。第3次産業革命までのビジネスパーソンに求められたことは収束思考(あるいは思考停止で空気を読み従い続けること)です。発散思考とは年一回合宿をしてポストイットをホワイトボードに貼ることではなく、習慣性、継続性と不可分なものです。Ripple CLIPノートで呼吸をするように発散思考をしましょう。2019年発売予定です。
使い方の基本は一番上の三角形に洞察したことをひとつメモするだけです。ノートを埋めることを気にせずに次々と新しいページの一番上の三角形に発想の起点を記します。ひとつのことに対し3つの関連することを思いつくままに記していきます。そしてそれぞれに対して更に3つの関連することを書きます。3~9つ関連事項が出たらその中の3つを組み合わせたアイデアを考えます。企画立案、問題解決、自己啓発等テーマが何であれやってみます。重複、循環など気にせずクセとして実行することを楽しみましょう。
Hirotoshi Ishida
経営戦略フレームワークを三角形にしたホワイトボード。2019年発売予定。3CのCustomerはますます大きく、5Forcesで重要なNew Entrants, Substitutesを大きくしました。PPMで負け犬はフレーム外、戦略化できる可能性のある問題児のリストアップに注力するフォームにしました。SWOTも脅威×弱みは無限なのでフレーム外、数少ない機会×強みの可能性のリストアップに注力するフォームにしました。
四角のフレームに向かうのと異なる思考回路を引き出すこと、内外の変化に応じてつねにバージョンアップ、オプションのプラスマイナスをするためにこのホワイトボードのご活用を提案します。一年後の環境を予測することができる産業市場はもうどこにもありません。なにより真ん中の大きな空白の逆三角形にすぐ試す戦略をマシンガンのように書き続けましょう。持ち運ぶときはもちろんRipple CLIPでクリップ。
Hirotoshi Ishida
Ripple CLIP is doing big talk. But nobody can wrap something without spreading Furoshiki. We are free to do anything, except to disturb other people spreading Furoshiki.
Hirotoshi Ishida
Ripple CLIP will become a design organization
(quote)
“A designer is emerging synthesis of artist, inventor, mechanic, objective economist, evolutionary strategist” – R.Buckminster Fuller
(unquote)
Hirotoshi Ishida
メッセージカードにもRipple CLIP。スクラッチくじの原型である三角くじのように中に書いてあることへの興味を増加させます。
Ripple CLIPの動画は主にGoogle Photoで編集しています。そのサンプル音楽に入っている「Making round」をよくBGMにしています。
Ripple CLIPのメインテーマは「遊び心」と「あなただけの価値」です。
石田寛敏
Ripple CLIPの構造力学的な特徴は3重のクリップの2重目と3重目の上下が1点の交差で逆転しているところにあり、それにより90度の紙の角に対するグリップ力を作用させつつ三つ鱗に収まることができます。紙テープでRipple CLIPの形で両端を接着させた輪をはさみで長手方向に切ると2つのつながった輪になります。メビウスの帯は180度ねじったものであり同じことをすると大きな輪になりますが、Ripple CLIPをテープで形どると始点と終点が360度ねじれます。
人間がドキュメントを見ることがもっぱら電子化されることはまちがいないでしょう。「会議の案内」「手続き」「記録」「儀式」等々の大量のルーチンコミュニケーションについてその電子化は至極合理的です。紙は人間の創造的活動において有効な場面にのみ残っていくことでしょう。ばらばらな紙をひろげての俯瞰的視覚や紙をめくる触覚の刺激、そもそも物質としての存在の気配を感じることも創造性に影響を与えているのではないでしょうか。創造活動における「収集」「分析」「発散」「収束」にコンピュータをいかにフル活用するかの競争になるほどに自然科学の原理や法則、少なくとも論理学を身につけた人間による「使い方」の差が創出される価値の大きな差につながってきます。
そのような中でクリップの役割は変化しています。資料を短期的にクリップ留して完全に不要になればそのまま廃棄、そうでなければ半永久的にそのままキングファイルへと大量消耗される時代はとうに過ぎています。これからのクリップの役割は3つだと思います。一つはほとんど電子で収集、分析する情報の中で深く洞察すべきもの、自身の知らないテクノロジーや法律などを短期的にデスクまわりに置いておくために紙を留めておくこと。もう一つは発散、収束作業において自身のアイデア、仮説、結論を眺め、寝かし、忘れ、思い出し、組み合わせるために持ち歩いたり生活空間に散らしておくために紙を留めておくこと。ひとつのプロジェクトが終わればクリップはつぎのプロジェクトを留め始めます。3つ目は使う人自身が自由に使い方を創造することです。
事務効率化コンサルタントのオダギリ展子先生にRipple CLIPの「書類を留める」こと以外の活用創造をお願いしました。ハイテクと日本の伝統文化の融合であるTOYOBOの「オリエステルおりがみ」で小物入れをつくるというアイデアをいただきました。創造とは組み合わせですね。
Ripple CLIPの企画構想以来、多くの先生、先輩、同級生たちと「ターゲット顧客の属性は?」「ターゲット顧客はどこにいる?」「ターゲット顧客にリーチする媒体は?」という議論を続けてきました。発売に至るまでの間5,000人にインタビュー、アンケートしました。結論は「お客様はRipple CLIPに興味を示してくれる人。年齢性別などの属性は無い。」です。
石田寛敏